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手術について
白内障手術
白内障は、眼の水晶体が濁って、まぶしさやかすみを感じ、視力が低下する病気のことです。白内障手術は、濁ったレンズを取り除き、人工の眼内レンズと交換する手術です。手術は基本的に点眼麻酔の下で行われます。手術時間は約8〜10分です。当院では「極小切開白内障手術」を行っております。切開創を小さくすることで、術後の乱視や痛み、腫れなどの炎症を軽減しています。当院では、トーリック眼内レンズを使用することで乱視を積極的に軽減し、大きな病院でよく行われる白内障手術も可能です。
硝子体手術
眼球の中には硝子体液と呼ばれる透明なゼリー状の組織があり、この組織に異常が起こると様々な疾患を引き起こす可能性があります。この硝子体を取り除き、主に病気の原因から根本的に治療する手術を硝子体手術といいます。以前は20G(ゲージ)と呼ばれる0.9mm程度の機器が使用されていましたが、現在は25G(0.5mm)または27G(0.4mm)のサイズで手術が可能になりました。当院でも、25Gおよび27G硝子体手術設備を導入し、硝子体手術を行っています。切開創のサイズを小さくすることで、手術時間の短縮、手術の侵襲性の軽減、手術後早期段階からの良好な回復を得ることが可能になりました。
緑内障手術
緑内障とは、目の神経が損傷し、見える範囲(視野)が狭くなる状態です。一度失われた視力や視野が回復することはないため、進行を抑えることが、何より大切な治療となります。点眼治療で眼圧が十分に下がらず進行していく場合は手術を行います。
手術法は何種類かあります。緑内障のタイプや進行の度合いなど、各個人の眼の状態に合わせた術式を総合的に判断し決めます。緑内障手術は、白内障の手術とは違い、視力や視野の悪化を防ぐために手術を行います。視野が広くなったり、視力が回復したりすることはありません。また、状態によっては複数回の手術を行う必要がある場合がございます。少しでも現在の状態維持ができるように、患者様と十分に相談しご理解をしていただいた上で、必要に応じて手術を行います。
眼瞼下垂(がんけんかすい)
眼瞼下垂とは、まぶたが垂れ下がる疾患のことです。眼瞼下垂は上のまぶたを持ち上げる筋肉の付着部が緩んでいたり、筋肉がうまく機能していないことが原因でまぶたが開かない状態のことをです。皮膚やまぶたの裏を切開して、たるんだ筋肉の付着部を短縮し付け直すと、眼瞼が再び上がりやすくなります。皮膚弛緩がある時には、たるんだ皮膚をすべて切除します。これによって、まぶたを大きく開くことができます。